税理士試験 国税徴収法 合格体験記(5) - 速くラクに文字を書くには

By | 2013/12/21

 これは税法科目が初めての人に向けたアドバイスです。国税徴収法の勉強をした4カ月間で、これまでの人生で書いた文字の何倍もの文字を書きました。ワープロやパソコンが普及してからは、ペンで文字を書くことなんてほとんどなくなっていますが、税法科目ではとにかく大量の文字を書かなければなりません。
 6月の答練で大きな問題に直面しました。しっかり理論を暗記していたので何を書くべきかはすべて分かっているのですが、それを時間内に答案用紙に書き出すことができないのです。試験時間は2時間ありまして、1時間くらいで手が痛くなって書けなくなってきます。「もっと速く書くことができれば…」ともどかしい気持ちでいっぱいです。だから、早い時期に文字を楽に速く書く訓練をしておくことをおすすめします。

ペンの正しい持ち方を身につける

 私は直前期に入ってから、ペンに握り方を矯正するという大冒険をしました。小学校の頃からペンを握り込むように持っていて、筆圧もかなり高い方でした。これでは2時間書き続けることができない。これを3本の指先で支えるという本来の持ち方に矯正したのです。
 「もちかたくん ユビックス」という矯正器具を使いました。最初はまさにミミズがのたうちまわったような文字しか書けず、「今から矯正して本試験に間に合うのだろうか」と不安でいっぱいでした。でも、人間に対応能力は意外にすごいもので、一週間ほどでそこそこ読める文字を書けるようになり、一カ月もたてば新しい持ち方で自然に書けるようになりました。今となっては元の握り込む持ち方に戻ることはできません。
 力を入れることなく楽に書けるペンも探しました。私にはゲルインクのボールペンが合っていたようです。2時間書き続けられるように、なるべく力を入れずに書くように意識します。いろんな本やサイトを参考にしましたが、その中でも「小指にぐっと力を入れるように意識を持つとペンを軽く持てる」というアドバイスが有効でした。

  

 

文字の崩し方のルール

 くずし字の書き方を体系的に勉強すると、読みやすさを損なうことなくスピードアップできます。それほど難しいことではありません。行書における偏(へん)や旁(つくり)の書き方をいくつか覚えるだけです。
 たとえば、言偏(ごんべん)を正直に書くと大変ですけど、行書ではチョンチョンと三画で書けます。税法科目では「税」と文字をうんざりするほど書くことになるので、禾偏(のぎへん)の略し方はぜひ最初におぼえたいところです。
 自己流のくずし字では他の人が判読できないおそれがあるので、自己流でやるのではなく、きちんとした解説書を元にして練習した方がいいと思います。

  

 

書き順が読みやすさを左右する

 私はこの機会に漢字の書き順もチェックしました。誤った書き順で文字を崩すと、他の人に読めない文字になります。たとえば、私は「万」「方」の書き順を間違えたまま覚えていました。左の払いは最後に書くのが正解ですね。だから、「万」を急いで書くと「丂」「ろ」みたいになっていました(国税徴収法においては、配当計算の中で「万」の字が何度も登場します)
 ですから、書き順にちょっとでも自信がないときは、こちらのサイト(http://kakijun.jp/)を参考にして正しい書き順を確認するようにしました。書き順が正しくなると文字のバランスが整って、読みやすくなることが自分でも分かります。自分の字が下手くそなのは、書き順も一つの原因になっているのだと気付きました。
 私は一文字ずつサイトで書き順を調べましたが、後でこんな本があることを知りました。書き順は体系的に勉強した方が効果的かもしれません。

 

 今年の夏の本試験が終わった後、簿記論と財務諸表論の勉強を始めたのですが、ここでは数字の書き方を練習することになりました。なんと計算用紙に書き込んだ自分の数字を読み間違うことが頻発したのです。特に「7と1」「0と6」の区別がつきづらい。本試験では1点の差で合否が決まってくるので、こんなところでミスをしてはもったいない。
 国税徴収法では計算のウエイトが小さいので問題になりませんでしたが、できることなら数字も最初に矯正しておけばよかったと思っています。こちらのサイトでは正しい数字の書き方について、間違いやすい例とともに紹介されています(http://www.mansion.mlcgi.com/kaikei_7_4.htm)。

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 いくら理論を完璧に暗記したとしても、本試験の当日に手を痛めて答案を書くことができなければ、それまでの努力はムダになってしまいます。時間の余裕があるうちに負担がかからない文字の書き方を習得することをおすすめします。また、持ち方を強制して筆圧を弱めても、やはり大量の文字を書き続けると手が痛くなります。理論を確認したり、問題をとき直したりするとき、紙に書くのではなく、ワープロに打ち込んで確認するようにした方が良かったかもしれません。

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